大学受験の勉強というのは終わりが見えなく果てしないですよね。
私も数年前に大学受験を終え、世間一般でいうGMARCHのうちのとある大学に入学することになりました(MARCHトップ大学という噂もあったりなかったり)。
本当はもう少しハイレベルの大学に行きたかったのですが、2月の最後の最後に力尽きてしまい、もうひと伸び足りず、不合格となってしまいました。
私は家計的にも、自分に合った学習のスタイルからしても、予備校や塾には通わず、独学で大学受験の勉強をしました。
文系であり、さらに私立大学志望であったということもあり、自分の力だけでなんとかできそうと思えたこともその理由の一つかも知れません。
家計的に予備校に通えないならなんで国立にしなかったんだという批判が来そうですが、そこは触れないでください・・・(笑)
そんな私ですが、GMARCH程度のレベルの受験英語ならば、余裕で合格水準に到達できるようになれましたので、これから大学を受験される方の参考になればと思います。
「中学の英語はそれなりに出来たけど、高校に入ってからの英語はさっぱり!」というそこのあなた、大丈夫です。絶対できるようになります。
1.文法を仕上げる
実のところ、多少の問題形式等のバラつきはあるものの、日本の大学の大多数が受験生に要求してくる能力はこれです。
実用的な英語という面で考えれば、多少の文法的な誤りはさほど気にせず、相手の英語を聞いて理解することができて、平易でもいいから英語で会話をすることができるということが大切になります。
しかし、筆記試験となればそうはいかない。
文法事項を直接問うてくる問題のみならず、短文、中長文読解、英作文、etc…と、どんな問題形式を取ろうとも、「英語」という言語に関する正確な文法的知識が要求される問題がほとんどです。
なぜならば、筆記試験は問題の形式上そういった問題が作りやすいから。裏を返すならばそれ以外に問題を作るのが難しいとも言えます。
そして、筆記試験で問われる書き英語、読み英語ということになれば、当然に文法事項を問う問題が頻出するという仕組みです。
なので、まずは基礎文法をある程度固めてしまいましょう。
目安としては、基本的な文法書1冊を通読して、文法の選択式問題集を1冊演習やりきるくらい。
文法書のおすすめ:Forest
王道の文法書。
読み物としてもかなり使用感が良いので、ストレスなく通読できると思います。
問題集のおすすめ:ネクステージ、アップグレード
こちらも王道2冊。
ネクステもアプグレも水準はどちらも同じくらいです。
好みでどちらかを選びましょう。
この辺は自分に合ったものを選ぶのが一番いいと思いますが、有名どころは間違いがないだろうと思い、私はフォレストと、問題集はアップグレードを使用していました。
フォレストは1度通読したらしばらくは寝かせておいてもいいかも知れませんが、ネクステやアプグレは問題演習ですので、毎日繰り返して行ってください。
1か月くらいかけてフォレストの通読と問題集が1周終わって文法事項が完璧になるほど、英語は単純ではありません。
2.英文解釈の力をつける
英文解釈というのは、英文1文を分解することで、「単語」、「句」、「節」といった英文の要素それぞれの役割を識別し、英文1文に対しての読解を行っていくものです。
このステップの勉強を地道に続けることで、今まで英文がさっぱり読めなかったという人も、ある一定の勉強量を超えたあたりから一気に英文がスラスラ読めるようになります。
おそらく、英文解釈が英語の勉強の中で、一番自分の能力の伸びが体感できる部分です。
しかも、英文解釈が英語の勉強の中でコアになる部分です。最重要項目と言ってもいい。
英文解釈が無ければ英文はいつまで経っても読めるようになれません。
逆に言えば、英文解釈さえ繰り返し行っていけば、あなたの英語の能力、もっぱらリーディングの能力は、果てしなく伸び続ける可能性を秘めているということです。
目安としては英文解釈の基礎の参考書1冊、中上級レベルの参考書1冊程度です。
GMARCHを確実に滑り止めに出来る程度にまで英語の能力を高めたい人は上級参考書も1冊行いましょう。
基礎参考書のおすすめ:基礎英文解釈の技術100
英文解釈の第一歩。
この1冊を完璧にするだけでも相当な力になります
英文解釈という言葉すら知らなかった人がこの本から勉強を始めると、英語という科目に対する見方が変わるでしょう。
中上級参考書のおすすめ:ポレポレ英文読解プロセス50
私の大学受験の勉強を総括して、最も恩恵を被った参考書のうちの1つです。
英文の内容に加えて、使用されている単語もかなり難しめのものが含まれていますが、
ここまで英文解釈をこなすと、あなたの英文読解はMARCHレベルに到達できたと言えます。
上級参考書のおすすめ:英文読解の透視図
MARCHレベルが第一志望という受験生には明らかなオーバーワークでしょう。
多分開いて1問目で捨てたくなると思います。
そのくらいのハイレベルな問題が取り揃えられていますが、しっかりマスターすれば、英文解釈は怖いもの無し。
文法事項と同様に、こちらも参考書の周回が望まれます。
私はポレポレを8月の1か月間で3周しました。国語や社会など、それ以外の勉強も当然していましたけどね。
3.長文読解で総仕上げ
英文解釈のみで英語長文が読めるかと言えば、そういうわけではない。
なぜなら、英文解釈は飽くまで単文、短文、中文程度の長さの文章の読解にあたっての学習であって
長い文章などによって展開される論理構成パターンや長文の特徴などについては英文解釈では学べないからです。
だから、入試問題において得点源になりうる長文問題の実力は、長文問題の演習によって身につけていかなければならないということになります。
しかし、これまでステップ1、ステップ2とあなたが積み上げてきた努力によって、長文読解に必要なほとんどの能力は備わっているといえます。
ですから、ここからは総仕上げのつもりで、じっくりと読解能力を蓄えていきましょう。
目安としては、1日あたり解答時間含め30分~60分程度の問題を1題~2題ほど。
解説の読み込みや自分自身での研究時間等を含め、勉強の時間自体はもう少しかかると思いますので、このくらいを目安にまずは取り組んでみてください。
長文問題集のおすすめ:やっておきたい英語長文シリーズ
ちなみに、私が本格的に長文読解を自分の受験勉強のカリキュラムに組み込み始めたのは夏ごろからです。
春の間は基礎英文解釈を徹底して行っていたので、その実力の養成と確認を図る意味でも、夏ごろからの開始がおすすめです。
ポレポレなどと並行して、地道に演習を繰り返しましょう。
初見の長文が夏の段階で完璧に読解できる必要など、当然必要ありません。
4.同時並行で単語の補強を継続的に行う
英文解釈が上級レベルまで仕上がっても「what」の意味がわからない人に英語長文は読めないでしょう。
長文どころか単文だって厳しいですよね。
というわけで、当たり前のことなのですが、上記3つのステップと同時並行的に、ボキャブラリービルディングが必要になります。
完全に丸暗記するというのは、大学受験で用いられる膨大な数の単語の前では少し無謀な気がしますよね。
文法や英文解釈にも同じことが言えるのですが、結局知識というのは、自分で用いながら定着させていくというのが一番効率がいいです。
ですので、例文が掲載されていたり、むしろ例文がメインで、そこに用いられている単語を付随的に勉強していけるような単語帳をおすすめします。
おすすめの単語帳:DUO3.0
将来、社会になってからも英語を使う機会の可能性や、社会人になってからの英語の学習の可能性を鑑みると、この単語帳がおすすめです。
例文をもとに、単語が掘り下げられているパターンの単語帳ですので、例文と一緒に単語を学習することができ、非常に効率的です。
私はターゲット1900という単語帳を使用していました。DUOに並び有名な単語帳です。
単語帳は1冊を完璧にするというイメージで取り組むことが良いでしょう。
ちなみに、私は英熟語の勉強にあまり時間を使うことができずに受験を終えてしまったような印象が自分の中にあるため、もう少し早い時期から英熟語の勉強を始めればよかったなあと後悔しています。
具体的には、やはり夏ごろから少しずるこなしていくのが良いと思います。ですが、やはりほかの勉強に比べると若干優先度は落ちます。
実際私は英熟語が手薄になったとはいえ、入試本番で、某MARCH大学の英語で8~9割程度の得点をすることができました。
長くなりましたが、記事ではまだまだ伝えきれていない部分がたくさんあります。
この記事も相当長くなってしまったので、後で見返して読みにくそうならば分割も考えますが、それだけでなく、今後も勉強関連の記事は定期的にあげていきたいと思いますので、興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いします。
あなたの学習の少しもの手助けになれることを願ってやみません。
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