とても素晴らしいライトノベルをご紹介します。
その名も『作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話』。発売してから1ヶ月と経っておりませんが、現在既に作曲をしている方、作曲に興味がある方、仰木日向さんのファンなら、今知らない人はいないであろう名著です。発売から間もなく重版出来がかかっています。
「ダメだ・・・・・・全然わかんない・・・・・・」
1週間前に意気揚々とリサイクルショップで買ってきた1万円のキーボードと、その隣に積み上げられたたくさんの作曲の本。私は、心の奥からこみ上げる”やってしまった感”を覚えながら、必死に「いや、そんなことはない!」と思い込もうとしていた。
本書「プロローグ」冒頭より
何から始めたら良いの~~???
主人公、16歳高校生の山波いろはは、曲を作ってみようと思い、たくさんの本とキーボードを買ってきて早々、こんな状態になってしまいます。実際に、いろはと同じような経験をしたことがある人もいるんじゃないでしょうか。
でも大丈夫、天才女子高生作曲家の黒白珠美ちゃんが14日間、いろはに作曲を教えてくれます。いろはと一緒に珠ちゃんに作曲を教わりましょう!
初心者はこの本から作曲を始められる。
このラノベ、本当に良く出来ていて、「何から始めたらいいのかわからない」「何がわからないのかがわからない」「音楽理論って必要なの?」「絶対音感が無いと曲が作れないの?」などなど、初心者にありがちな疑問にクリティカルに答えてくれています。
なので、作曲のいろはの”い”の字もわからない!という初心者の方は、この本を教科書にして作曲を始められます。初心者のためにわかりやすく書かれている入門書の類はたくさんあると思いますが、ラノベという形は新しいですし、『作曲少女』は、素晴らしい入門書になる思います。
更に、ありがたいことに、珠ちゃんが実際に使用している機材や参考書を、章と章の間で紹介してくれているコーナーなどがあります。こちらもかなり参考になることが書いてありますので、気になる方は是非本を手に取ってくださいね。
服部克久「理論書などGo to Hell!!なのです。」(あとがきより)
僕は音楽の経験があり、以前から少し作曲などもしていたので、音楽理論の初歩の初歩くらいならわかるのですが、そんなものが無くても曲は作れてしまうということが、この本を読めばわかります。まあ、最低限必要なことは珠ちゃんが教えてくれますし。
無くても大丈夫だけど、やっぱりMIDIキーボードが欲しい・・・
僕はちょっとだけ作曲が出来るということと、もともと以前からDAWを少しだけ触っていたわけなのですが、実は、MIDIキーボードを持っていません!!
なので「キーボードなんか買わなくても、パソコンと無料のDAWソフトがあって、手元に『作曲少女』があれば作曲なんてできるぞ!」と言いたい。
「でも、キーボードあったほうが便利だよね。」とも言いたいww
あったほうが何倍も便利です。僕もいい加減買おうと思っていますが、これから作曲を始めようと思っている初心者のみなさんは、教科書として『作曲少女』、機材は安めのMIDIキーボードとパソコン。ソフトは無料ので良いと思いますので、是非作曲を始めてみて欲しいと思います。
「自分は才能が無いから・・・」なんて思わないこと!才能なんて後からついてきます。それも『作曲少女』を読めばわかると思います。とにかく読んで欲しい(切実)。素晴らしいこと満載のライトノベルです。
14日もかかりません。読み終わるのは1日です。
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