人生5度目の公認会計士短答式試験を終えた筆者は、来る年末年始へ向け、かねてより作成していた「年末年始読本」と名付けられたAmazonのほしいものリストを眺めつつ、一冊、また一冊と、積読本を増やすのであった。
ようやく掴みかけている短答式試験の合格と、二次試験への勉強そっちのけで、まずは何よりも自分へのご褒美である。苦汁をなめた5月の試験から、めげずに、そしてひたむきに努力を重ねた自分を、自分が褒めずして誰が褒めてくれるだろうか。
そういうわけで欲しかった本をAmazonで一括注文。しかし実のところ、掲載画像のうち、はじめから「年末年始読本」なるリストに入っていた書籍は、『いかにして問題をとくか(通称:いか問)』のみである。あとの5冊は、少しでも公認会計士の二次試験へ向けて役に立ちそうなもので、且つ、今後の人生においても大いに役立ってくれそうな本を衝動買いしたまでだ。画像を見ていただけたら分かる通り、どれもこれも思考力や論理力を養うもの、そして、それを正しくアウトプットするための術を学ぶための書である。これら6冊は筆者にとって、2019年のバイブルとでも言えよう。
年末年始は財布の紐が緩みがちなので要注意であるという旨は方々から耳にしており、筆者も痛く心得ているつもりであった。しかし、書物を欲する本能には抗えない生き物であった。2018年の終盤も、結局のところ散財してしまうのであった。
・・・・・・ん?
・・・・・・・・・・・・散財??Sanzai??
散財とはやたらむやみに金銭を消費する、無駄遣いに近しい行為を言うものであると認識している。筆者のような、いわゆるオタクの間でよく使われている言葉であるように思う。
それはよいとして、今回のケース、果たして本当に散財と言えるのか?否。と声を大にして言いたい。
まず第一に、今回のケースは不必要な出費ではない、言い換えるならば、無駄遣いではないということだ。公認会計士の二次試験は、一次試験の短答式とは異なり、論文式の試験、いわゆる記述・論述型の試験である。当然、短答式試験の頃はもとより、さらに論理的思考力と、それを解答に反映する能力を要求される。そうであるならばこそ、当該6冊の書物は、受験科目を問わず用いることのできる、いわば受験戦略上必要不可欠な武器であると言える。
そして第二に、「財は散っていない」ということ。6冊の書物を読破し、当該書物から得た知識や情報をもとに、ブログ、試験勉強、そして本試験において、筆者は様々なアウトプットを行っていく。書物を通じて筆者の頭の中に新たな知識が蓄えられ、それが加工され、新たな情報が生産される。そこでは紛れもなく、生産活動が行われるということだ。だとすれば、今回のケースは”財を散らすこと”ではなく、むしろ”財を産すること”であったと言える。
以上のことから、今回の書籍買い漁り案件は、散財ではない。証明完了。Quod Erat Demonstrandum.
というわけで、散財と財産を結ぶ共通の音韻で遊んでみた。つまるところ、ダジャレである。
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