「考える力」、言い換えると「知恵」とも呼べるかも知れません。今日の世の中では大変重宝されるスキルです。よく対立させて用いられる言葉に「知識」があります。僕は「知識」と「知恵」は対立するものではないと考えているのですが、それはまた別の記事で書くとして、今日はこの「考える力」ひいては「知恵」をつけるために日々心がけたいことについて”考えて”いこうと思います。
1.主体性を持つ
まず情報と接し、情報を得るという場面において。この情報社会にありふれた情報をただ単に受け身の姿勢で享受しているだけではダメだということです。情報に接する時は、なるべく主体性を持って立ち向かうべきです。前かがみの姿勢と言ってもよいでしょう。ただ、全ての情報に対して主体性を持って接すると、予想以上に消耗してしまうこともあるので、加減は必要ですが。
2.リアクションをする
もともと大学の授業で用いられるリアクションペーパーを考えていたのですが、なにもリアクションペーパーに限らずとも、提供されたもの(アクション)に対して自分で反応(リアクション)することは大切です。そこでも大切になるのは「主体性」です。人の意見に流されるのではなく、自分は自分としてその事物に対して向き合うことが重要です。これは考える力をつける上で全ての基礎になります。
3.形に残す
リアクションを取るだけではなく、それを形として残すことが大切です。これは1日の中で取り入れた数多の情報の中からたった一つだけでもいいので行うべきです。見たアニメについて一言だけ感想を書くも良し、気になったニュースに対してコメントをするも良し、ツイッター上の誰かのつぶやきに対して自分の考えを添えてみるも良しです。
おわりに
最後にもう一つだけ考える力をつける上で心がけることがあるとすれば、それは上記3つの工程を「習慣にすること」です。「日課」ではなく「習慣」としたのは、「日課」ではタスクとしての性格が強く、あまり長続きしないように思えるからです。これらの工程を意識せずに行える、すなわち「習慣」となってしまえば、面倒くさがることもなく、苦労せずに考える力を養っていけるはずです。
これら3つの工程を日常的に行っていけば、1年後には以前の自分よりも考える力がついているはずです。ただし、それはその1年の間に自分がどれだけの情報に触れ、どれだけの情報に対して反応をし、どれだけの情報に対して形あるものを残したのかということに依拠します。
もしも1年の間、ほんの少しばかりの情報でしかこれらの工程を踏んでこれなかったとしても、こうした工程を通じて情報と接していなかった頃に比べれば、情報との向き合い方、視点の置き場などが変わっていることは肌感覚的に感じ取れることでしょう。
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