日商1級に受かった記事が読まれてるくせに詳説もせず大雑把な内容だけで長い間過ごしてきてしまったことにお詫びを申し上げつつ。今回は理論対策だ。計算に比べてやることは比較的少ないので、勉強の終盤から取りかかれば間違いなく間に合う。たとえば、この記事を書いているのは10月だが、今からの1ヶ月で11月の試験へ向けた理論対策は十分可能だ。
総論(考え方的なお話)
理論対策を行うにあたり、まずは絶対条件として確認しておきたいことがある。
それは、計算で点数をありったけ稼ぐこと。
これに尽きる。どこまでいっても簿記は計算。原価計算も計算だ。計算問題で取れる問題はすべて取り切るくらいの意気込みで臨んでいただきたい。
計算問題に対し、理論は取れる箇所を拾うイメージ。
計算問題で合格点を可能な限り守り抜き、理論問題で上乗せをする。
計算が上達しないから理論に逃げようというマインドはこの場で捨て去りたまえ。さもなくば日商1級の合格を捨て去ることになる。
各論(論点別のお話)
これに関しては別記事を書く予定。
以前に書いた各科目の出題区分別の重要性の記事に似たテイストで、論点ごとにコメントを付けていこうと考えている。しばし待たれよ。
筆者の受験期を思い出してみる
商業簿記・会計学
筆者の場合、商業簿記・会計学については、過去問や答練、模試で出題された問題とリンクさせながら、理論教材を周回するイメージで学習を行った。というか、これが一番コスパ良くね?と思う。
正誤判定問題と説明問題は当該論点について理解しているかどうかを問うているわけだし、穴埋めで聞かれる単語は会計学では基本的な専門用語。よって、特にぎっちり覚え込もうとはせず、理解重視。すんなり入ってくるところは覚える、くらいでよい。
工業簿記・原価計算
特にこれといって理論として対策をした記憶はない。計算することが重要な科目だし、会計学に比べてがちがち記述させるような問題は出ない。書かせても単語。それも超基本的なもの。 難しいのは書けなくてもみんなできないから気にしなくてよし。
過去問、答練、模試で出題された問題を中心に押さえていくのが効率的。特に理論用の教材を工業簿記・原価計算のためだけに行う必要はない。
原価計算の理論を仕上げる時間があるなら電卓叩け。
おすすめ本
以前も紹介したが、筆者が使っていたのはネットスクールから出版されていた「攻略ナビ」という教材だが、もうこれは刷新されていないようだ。
理論科目は基準の改正の関係上、古い教材で学習するのはあまりおすすめできない。
今なら大手のスクールの教材でいいと思われる。大原でもTACでも何でもいいから、最新の基準までフォローできている教材を本屋で探すなり、ネットでサンプルページを見るなりして、自分に合うものを1冊選んで心中するが吉。
ジャケ買いするなら大原かなと思うけど、中身を見ないとなんとも言えない。まあどちらも内容に優劣はないと思うので、フィーリングでいいんじゃないかな。
おわりに
理論対策はたしかに必要で、ノータッチのまま試験当日を迎えたくないことはもちろんなのだが、だからといって計算科目がおざなりになってしまうのは本当に避けたい。
計算科目の学習方針については、以下の記事を参照されたい。これに関してももう少し詳しい記事をなるはやで作成したいところだ。しばし待たれよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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