自分の大学受験の経験と、ここ最近塾講師として現代文を教えている中から、成績に伸び悩んでいる人に考えてほしいこと、見直してみてほしいことがだんだん精緻化されてきたように思えるので、まとめてみます。
語彙力は足りているか
学校の国語の授業で欠かせないのが「意味調べ」。自分の知らない日本語を学ぶ大切な機会ですが、正直学校の授業で読む文章だけを意味調べするのではその人に適正な程度(例えば中学生であれば高校受験に必要十分なレベル)の語彙力は身につきません。
そもそも学校で扱う文章だけでは読書量も全然足りません。普段から自分で読書をする人はよいですが、そうでない人は国語の受験勉強、とりわけ現代文の受験勉強に時間を割くべきなわけですが、その中でも語彙の補強を見逃してしまう生徒は多いです。
文章を正しく読むためには、そもそも日本語を知っていなくてはいけません。英単語がわからないと英文が読めないというのとほぼ同義です。
僕が大学受験で使用した語彙補強の教材は河合塾のキーワード集です。
本文の内容把握
語彙力に問題がないならば、あとは正確に文章を読み込んでいくのみです。主観で読むのではなく、飽くまでも書かれていることを書かれているまま捉えなければいけません。
その際大切になるのは文と文のつながり、そして段落と段落のつながりです。今回は見つめ直すことが主な狙いなので、この辺についてはまた別の機会に書きたいと思います。
ということで、本文の内容がきちんと把握できているのかをもう一度よく見つめ直してみましょう。
筆者の価値観
本文を読んでいく上で役に立つのが「筆者の価値観」です。ある事柄が取り上げられた場合に、筆者がそれに対して良い評価をしているのか、それとも悪い印象を抱いているのか。そういった部分が内容合致問題の選択肢の中に織り込まれることが少なくありません。
そういうわけで、筆者の価値観に沿って文章を読むことができているのかを見つめ直す必要があります。
おわりに
「夏休みに現代文の勉強をしたのにいまいち成績が伸びない!」という人は、まずは上記の3つのポイントを軸に、自分の現代文へのアプローチを反省してみてください。
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