・・・カメラを修理したい。
さて、これが実際の合格証になります。
1級の合格発表は3,2級よりも少し遅いので、先週あたりに合格証が届きました。
今回の本試験のデータ
自分の得点率と平均値
商業簿記 22/25点(Av.10.0点)
会計学 19/25点(Av.12.9点)
工業簿記 14/25点(Av.9.3点)
原価計算 24/25点(Av.18.0点)
合計 79/100点(Av.50.2点)
参考データ
受験者数 2,293(名)
実受験者数 1,585(名)
合格者数 193(名)
合格率 12.2%
前回受験した時の合格率が8.3%でした。
前回が相当難しかったので、ちょっと簡単になりましたね。
合格のための勉強法
勉強法と言っても、3級の受かり方を教えた記事で説明した方法と基本的には同じです。
テキストでインプット、問題集でアウトプットです。
参考記事:【資格】日商簿記3級に独学2か月で受かる方法を教えます。
おことわり
誤解が無いようにここで少しお話をさせていただきますと、私の場合は今回の11月、前回の6月の日商簿記は公認会計士の勉強をしながら受験をしました。ですので、単純に日商簿記のみの勉強をしている方より勉強が進んでいる部分もあったりなかったりだと思われるかも知れません。
ですが、私は2015年の2月、まだ公認会計士の勉強が全くスタートしていない段階で、全経簿記上級という、日商簿記1級に匹敵する資格に合格しています。
(全経上級の記事についてはまた改めて書きます)
当時は日商簿記1級の教材のみを使用して勉強していました。すなわち、当然ですが、公認会計士の勉強をしていなくても、独学で日商簿記1級合格レベルまで到達することは絶対に出来るということです。
人それぞれ個人差があるので、時間はかかるかも知れませんが、日商簿記1級は誰でも合格できます。
1.テキストでインプット
1級は3級と違って2教科4科目構成になります。
財務会計と呼ばれる分野から、「商業簿記」「会計学」
管理会計と呼ばれる分野から、「工業簿記」「原価計算」
ですが、やることは3級と同じです。まずはテキストを使って基本論点をインプット。1度読んだだけではよく理解できない部分も当然に出てきます。意味の分からない仕訳、覚えにくい仕訳、どうしてもあると思います。
ですが大丈夫。どうせ10周も20周もテキストを読み込むことになりますから、初めのうちは軽い気持ちで読み飛ばしましょう。
私が使ったのは3級の時と同じとおるシリーズの「とおるテキスト」です。
3級の時も書きましたが、とおるシリーズはもうすでに販売されていないようです。
平成28年度から出題範囲等の変更もあって、新シリーズのテキストが発刊されています。
私と同じようにネットスクール社のテキストを用いて学習される方は
「日商簿記1級に合格するための学校」というシリーズを使用してください。
平成28年度試験に対応した最新版の教材になります。
2.問題集でアウトプット
簿記の勉強は80%程の割合でこっちのほうが大事。
正しいインプットができたところで、それが解答に反映されなければ点数にはなりません。日商簿記でよく出題されるパターンの問題形式で練習を何度も繰り返すことで、確実に得点力がアップしていきます。
3級の時と同様に、ひとつの論点のインプットが終わったらすぐに問題演習に取り掛かってください。アウトプット用の教材からインプットされることもたくさんあります。
むしろ問題集から先に目を通して、該当箇所をテキストでインプットする、なんていう学習方法も、場合によっては効果的になります。(復習時にはこの方が良い)
まずは各論点において、基本的な問題が完ペキになるように仕上げましょう。
私が使用した問題集は、とおるシリーズの「とおるゼミ」です。
こちらもすでに絶版となっていますので、最新版の新教材を用いて学習しましょう。
3.理論対策・過去問演習
日商簿記3,2級と1級の違いのひとつとして、1級では理論問題が出題されるという点があげられます。
理論といっても、普段から計算科目の勉強をしていく中で身につくものがほとんどな上、基本的な事柄しか問われませんので、心配する必要はありません。飽くまで点数を「拾いに行く」という感覚で良いでしょう。
計算の設問で確実に合格点を取りに行き、理論で少し上乗せをしていく、という感覚を過去問演習で身につけていきましょう。
過去問演習のみでなく、資格予備校などで開催されている答練を受けに行くのも大変良い経験になります。本試験と同じ緊張感の中で答練の難しい問題にどれだけ立ち向かえるか、挑戦してみてはいかがでしょうか。
この理論ナビは、私が全経上級合格までに実際に使っていたものです。論点ごとに区分けされており、短期間で理論を仕上げるには良い教材です。理論の学習は、一通り計算科目の勉強が終わってから取り掛かりましょう。まずは計算の範囲で得点できることが大前提です。
おわりに
簿記の成長曲線は一次関数のように単純に右上がりではありません。
勉強全般に共通して言えることかも知れませんが、こと「簿記」という資格においては、この点をよくわかっておく必要があります。なぜなら、自分の成長がすぐに反映されずに、あきらめてしまう方が非常に多いからです。
何度も間違えてしまう問題は、自分がどこで間違っているのかを究明してください。いつまでたっても不安な問題は、焦らずに何度も解きなおしてください。
自分を信じて、最後まで勉強し続けてください。壁は絶対に壊せます。乗り越えられます。自分を信じて、地道に勉強を続けていくと、ある日突然すべてが理解できてしまう瞬間が訪れます。
その瞬間、あなたのこれまでの努力が報われ、「ああ、こういうことなんだ」と思うはずです。このすべてを見通せる瞬間を楽しみに、どうか勉強を続けてみてください。
絶対に合格できます。大丈夫、私にできたんだから。
日商1級取得までの具体的な勉強スケジュールについて記事を書きました。合格を目指す方は合わせて御覧ください。
関連:日商簿記1級に合格するための勉強スケジュール
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